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2009

ターミネーター4

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ターミネーター4—Terminator Salvation— —Terminator Salvation— 2009 米
監督:McG
ジョン・コナー:クリスチャン・ベール
マーカス・ライト:サム・ワーシントン
カイル・リース:アントン・イェルチン
スカイネットによる「審判の日」が訪れてから10年。核戦争を生き残った人間たちは機械軍との戦いを決意し、ジョン・コナーは抵抗軍の指導者となる。一方、記憶をなくして荒野を彷徨う男、マーカス・ライト。彼の体は半分が人間、半分がターミネーターとして改造されていた。抵抗軍のメンバーを助けたことがきっかけで、マーカスはジョンに出会うことに。彼が敵か味方かわからず混乱するジョンだったが、二人はやがてスカイネットの恐るべき秘密を知ることになる・・・。
[公式サイト]

ターミネーターシリーズの4作目です。T2という非常に高いハードルが設定された上での続編です。「審判の日」以後が描かれる今作。未来からきた圧倒的な力を持つターミネーターと、未来を守るという信念を持つ人間たちとの戦い、というシリーズの根幹をなす設定が使えなくなった今作、新しいターミネーターシリーズの幕開けとなり得るのか。「救世主」ジョン・コナーはT3の悪夢をぬぐい去ってくれるのか・・・。

観終わっての率直な感想は、何だかストーリーがとっ散らかっていたなあ、ということです。「救世主」ジョン・コナー、半人間半機械のマーカス・ライト、ジョン・コナーの父となるカイル・リースの3人をめぐる話ではあるんですが、それぞれの関係性が薄いというか、映画のために無理矢理引き合わされたみたいな感じなんです。

人々の間で「救世主」として伝説となっているジョン。そのことは映画の中では既成事実みたいだけれど、観ている方としては「ああ・・・そうなんですか。」と置いてけぼりな感じでした。事実、彼は抵抗軍のトップではありません。部隊長です。・・・この設定は中途半端ですね。地位は置いておくとして、熱心にラジオに向かってスピーチをしていたので、それが皆の心に響いて彼が「救世主」と呼ばれるようになった。それならそれでいいんですが、あまり印象に残るような演説はしていません。少しでいいからもっと彼のバックグラウンドを知りたかったです。カリスマ性もあんまり感じなかったし。

マーカスも、周囲の変化や自分の変化にもう少し苦悩すべきだったんじゃないかなあ。自分の体が改造されてることに気づかなかったとしても、人間だった頃より明らかにパワーアップしているはずだから、異変を感じない方がおかしいです。普通に荒野を渡り歩いていたのが不思議でした。

ジョンとマーカスの出会いもちょっと・・・抵抗軍がマーカスを嫌悪するのはわかりますが、ジョンも一緒になって拒否したらだめでしょう。ターミネーターと深い関わりがあった彼なら、マーカスの扱いについて深く悩むはずです。マーカスの言葉にほとんど耳を貸さないのはおかしいです。私は二人が葛藤を抱えながら理解し合い、スカイネットへの戦いを挑むものだとばかり思っていたので(勝手な思い込みだけど)、肩すかしをくらってしまいました。

中途半端な二人が中途半端な関係のまま物語が進むので、重要な意味を持つラストシーンが全く心に響いてきません。観ている方に「何で・・・?」という気持ちを抱かせたまま映画は終わってしまいます。あの結末で救われたのはマーカスだけです。

過去シリーズへのオマージュも要りませんね。新生ターミネーターを目指すのならシュワちゃんとは決別すべきだし、「I'll be back.」もそんな使い方をしたらだめです。このシリーズの場合、オマージュというのはそういう小手先のことじゃなくて、いい作品を作って1作目をより輝かせた上でちゃんと話をつなげることです。

唯一良かったなあと思ったのは、カイル・リースを演じたアントン・イェルチンです。マイケル・ビーンに何となく風貌が似ていたので、それが理由でキャスティングされたのかなあ、と思ったんですが実は若手有望株らしいですね。T5にもぜひ出てほしいです。

散々文句を言いましたが、ターミネーターが好きだからこその文句です。こうあってほしい、ああなってほしい、という期待が膨らみすぎちゃうんです。こうやっていまいちな作品が公開されることでより次回作への期待が高まるというのもあるし。次こそ、T5こそ・・・って。それが映画会社の作戦だとしたら見事ですね。

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